私たちの生活において、睡眠は欠かせないものです。
しかし、忙しい現代社会では、睡眠時間を削って仕事や趣味に時間を充てる人が少なくありません。実は、睡眠をしっかりとることが、健康面だけでなく経済的にも大きな節約につながることをご存じでしょうか?
この記事では、日本人の平均睡眠時間や睡眠不足がもたらす影響、そして睡眠をしっかり確保することの重要性について解説します。
日本人の平均睡眠時間と世界との比較

日本人の平均睡眠時間は、約7時間22分(2021年OECD調査)とされています。これは世界的に見ても短い部類に入ります。
例えば、フランスやドイツでは平均睡眠時間が8時間を超えており、日本人は1日あたり約40分も少ない睡眠時間で生活していることになります。
また、ポケモンスリープのゲームアプリのデータでも、5時間52分とほかの国に比べて平均時間が少なくなっています。
日本人の平均睡眠時間に関するデータは、OECDの「How’s Life?」レポートなどで確認できます。
OECD – Average daily sleep time
世界の平均睡眠時間
- Our World in Data
世界各国の平均睡眠時間を比較したデータが掲載されています。
Our World in Data – Sleep Duration
睡眠不足がもたらす健康リスク
睡眠不足は、私たちの体にさまざまな悪影響を及ぼします。例えば、以下のような病気のリスクが高まることが知られています。
- 心疾患:睡眠不足は血圧を上昇させ、心臓に負担をかけます。
- 糖尿病:睡眠不足が続くと、血糖値のコントロールが難しくなります。
- 肥満:睡眠不足は食欲を増進させるホルモンの分泌を促し、過食につながります。
- うつ病:睡眠不足は精神的なストレスを増大させ、うつ病のリスクを高めます。
これらの病気の治療には、医療費がかかるだけでなく、通院や入院による時間的なコストも発生します。
睡眠負債が日常生活に与える影響
睡眠不足が続くと、いわゆる「睡眠負債」が蓄積されます。これは、日々の睡眠不足が積み重なり、体や脳が正常に機能しなくなる状態を指します。睡眠負債がたまると、以下のような影響が日常生活に現れます。
- 昼間の眠気:仕事中や運転中に眠気を感じることが増え、生産性が低下します。
- 集中力の低下:注意力が散漫になり、ミスが増える可能性があります。
- 昼寝の必要性:昼間に仮眠を取らざるを得なくなり、貴重な時間を失います。
これらの影響は、仕事の効率を下げるだけでなく、場合によっては重大な事故やトラブルを引き起こす可能性もあります。
睡眠不足による経済的損失
睡眠不足がもたらす病気や睡眠負債は、経済的な損失にもつながります。例えば、以下のようなコストが発生します。
- 医療費
睡眠不足が原因で発症する病気の治療費は、年間で数万円から数十万円にのぼることがあります。例えば、糖尿病の治療費は年間約10万円、うつ病の治療費は年間約20万円とされています。 - 労働時間の減少
睡眠不足による集中力の低下や病気による欠勤は、収入の減少を招きます。例えば、月に1日欠勤するだけで、月収30万円の人の場合、年間で約12万円の損失となります。 - 事故やミスによる損害
睡眠不足が原因で起こる交通事故や職場でのミスは、修理費や賠償金などの予期せぬ出費を招く可能性があります。
これらを合計すると、睡眠不足がもたらす経済的損失は年間で数十万円に達することも珍しくありません。
長時間の睡眠のすすめ
これらのリスクを回避するためには、十分な睡眠を確保することが重要です。理想的な睡眠時間は個人差がありますが、一般的には7~9時間が推奨されています。特に、質の高い睡眠をとるためには、寝具の選び方も重要です。
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まとめ
睡眠は、健康だけでなく経済的な面でも大きな影響を与える重要な要素です。日本人の平均睡眠時間は世界的に見ても短く、睡眠不足がもたらす病気や睡眠負債は、医療費や収入減少といった経済的損失を引き起こします。一方で、十分な睡眠を確保することで、これらのリスクを回避し、健康的で効率的な生活を送ることができます。
質の高い睡眠を得るためには、適切な寝具の選択も重要です。自分に合った寝具を見つけ、快適な睡眠環境を整えることで、日々の生活の質を向上させましょう。睡眠を削るのではなく、投資と考えることで、長期的な節約につながるのです。