【徹底解説】楽天モバイルは格安SIM？本当に使える？料金・通信品質・つながりやすさを徹底評価！

📱 はじめに

近年、スマートフォンの通信費を抑えたいと考える人が増え、「格安SIM」や「格安スマホ」という言葉をよく耳にするようになりました。その中でも特に注目を集めているのが「楽天モバイル」です。しかし、「楽天モバイルは本当に格安SIMなのか？」「つながりにくいって本当？」「通信品質はどうなの？」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

この記事では、楽天モバイルの料金体系や通信品質、つながりやすさについて、実際の利用者の声や最新の情報をもとに、徹底的に解説します。この記事を読めば、楽天モバイルがあなたのスマホライフに合っているかどうかを判断するための、すべての情報が手に入るでしょう。

💡 楽天モバイルは格安SIMなのか？キャリアなのか？

まず、「格安SIM」とは何かを簡単におさらいしましょう。

格安SIM（MVNO：仮想移動体通信事業者）：大手キャリア（NTTドコモ、au、ソフトバンクなど）の通信インフラを借りてサービスを提供する事業者が発行するSIMカードのことです。自社で基地局を持たないため、設備投資が少なく、その分、通信費を大幅に抑えることができます。
楽天モバイルの変遷：
- 2020年4月以前：楽天モバイルは、MVNOとしてサービスを提供していました。この時期は、auの回線を借りてサービスを提供していたため、一般的な格安SIMとしての位置づけでした。
- 2020年4月以降：楽天モバイルは、自社で基地局を設置し、独自の通信ネットワークを構築する「MNO（移動体通信事業者）」として本格的にサービスを開始しました。これにより、NTTドコモ、au、ソフトバンクに続く「第4のキャリア」としての地位を確立しました。
現在の位置づけ：
- つまり、楽天モバイルは現在、厳密には格安SIM（MVNO）ではなく、自社回線を持つMNOです。

なぜ格安SIMと勘違いされる？

料金プランが大手キャリアと比較して圧倒的に安価に設定されており、
「格安SIM並みの料金で使えるキャリア」として広く認知されている点があげられます。

例、「Rakuten最強プラン」は、月額1,078円（税込）から利用可能

📶 楽天モバイルは「つながりにくい」という評判は本当？

楽天モバイルに関する口コミや評判でよく見かけるのが「つながりにくい」「圏外になることがある」という声です。これは本当なのでしょうか？サービス開始当初から現在までの変遷と、実際の状況を見ていきましょう。

■ サービス開始当初の課題と背景

基地局不足：楽天モバイルが自社回線でのサービスを開始した2020年当初は、基地局の数が極めて少なく、特に都市部以外では楽天回線エリアが限定的でした。
- このため、楽天回線に接続できない場所では、通信が不安定になったり、完全に圏外になったりするケースが多発しました。
電波特性：楽天モバイルが使用する周波数帯（1.7GHz帯）は、比較的直進性が高く、建物の中や地下などでは電波が届きにくいという特性も課題でした。
- これにより、屋内で通信が不安定になったり、地下鉄や商業施設の地下フロアで圏外になったりする報告が多く寄せられました。
パートナー回線の制限：サービス開始当初からau（KDDI）のパートナー回線を利用していましたが、月間のデータ利用量に制限（5GB）があり、それを超えると低速化するという制約がありました。
- これにより、楽天回線エリア外でのデータ利用が多いユーザーは、月末に速度制限にかかり、不便を感じることもありました。

■ 現在のエリア拡大状況と対策

楽天モバイルは、サービス開始以降、莫大な投資を行い、基地局の増設を急速に進めてきました。

人口カバー率の向上：
- 2024年現在、楽天回線エリアは全国の主要都市はもちろん、地方の多くの地域にも拡大しています。
- 楽天モバイルが発表している情報によると、人口カバー率は99%以上（特定地域を除く）に達しており、これは大手キャリアと遜色ないレベルです。
パートナー回線の強化（Rakuten最強プラン）：
- 2023年6月1日に提供開始された「Rakuten最強プラン」では、auのパートナー回線におけるデータ利用容量の制限が撤廃されました。
- これにより、楽天回線エリア外でも、auのネットワークをデータ容量無制限で利用できるようになり、圏外になるリスクや速度制限の心配が大幅に減少しました。
- ただし、パートナー回線エリアでは、電波状況や利用状況によって通信速度が制限される場合がある、という注意書きがあります（最大1Mbpsなど）。これは、ネットワークの公平利用を目的としたものです。
電波改善対策：
- 屋内や地下での電波状況改善のため、小型基地局（スモールセル）の設置や、建物内でのアンテナ設置など、様々な対策が進められています。

■ 実際の利用者の声と現状評価

SNSや口コミサイトを見ると、楽天モバイルのつながりやすさに関する評価は、サービス開始当初と比べて大きく変化しています。

改善を実感する声：
- 「以前よりもつながりやすくなったと感じる。特に都市部では大手キャリアと変わらない。」
- 「地方に旅行に行った際も、パートナー回線のおかげで問題なく使えた。」
- 「自宅や職場では常に楽天回線に接続できていて、快適。」
依然として課題を指摘する声：
- 「地下鉄の駅構内や地下街、大規模商業施設の奥まった場所ではまだ電波が弱いことがある。」
- 「地方の山間部や一部過疎地域では、パートナー回線でもつながりにくい場所がある。」
- 「人が多く集まる場所やイベント会場では、一時的に通信速度が低下したり、つながりにくくなったりすることがある。」

【現状評価】：
楽天モバイルの「つながりにくさ」は、サービス開始当初に比べると劇的に改善されています。特に「Rakuten最強プラン」によるパートナー回線容量無制限化は、ユーザーにとって大きな安心材料となりました。しかし、大手キャリアと比較すると、まだまだ電波の安定性やカバー範囲の”きめ細やかさ”において、わずかながら差があると言えるでしょう。自分の生活圏やよく訪れる場所でのエリア状況を事前に確認することが、快適な利用のためには不可欠です。

📊 通信品質はどうなのか？

楽天モバイルの通信品質についても気になるところです。ここでは、通信速度、安定性、そして通話品質について詳しく解説します。

■ 通信速度

楽天モバイルの通信速度は、エリアや時間帯、利用状況によって大きく変動します。

楽天回線エリア内：
- 都市部や基地局の近くでは、下り平均20～50Mbps程度の速度が出ることが多く、時には100Mbpsを超える高速通信が可能な場合もあります。
- この速度は、動画視聴（HD画質）、SNS、ウェブ閲覧、オンラインゲームなど、ほとんどのインターネット利用において十分快適なレベルです。
- ただし、利用者が集中する時間帯（通勤時間帯、昼休み、夜間など）や、基地局から遠い場所、建物内では速度が低下することもあります。
パートナー回線エリア（auローミング）：
- 「Rakuten最強プラン」では容量制限が撤廃されましたが、パートナー回線では楽天回線と比べて通信速度がやや抑えられる傾向にあります。
- 一般的に、下り平均10～30Mbps程度で、場所によってはさらに速度が低下することもあります。
- 前述の通り、ネットワークの公平利用のため、混雑時や特定の利用状況下では速度が最大1Mbpsに制限される場合があります。1Mbpsの速度は、テキストベースのウェブサイト閲覧やSNSの閲覧は可能ですが、動画視聴や大容量ファイルのダウンロードには不向きです。

■ 通信の安定性

通信の安定性は、通信速度と同様に、エリアや利用環境に大きく左右されます。

楽天回線エリア内：
- 基地局整備が進んだエリアでは、比較的安定した通信が可能です。データ通信が途切れる、極端に遅くなるといった問題は少なくなってきています。
- しかし、電波の特性上、コンクリートの壁が多い建物の中や、地下深くなど、電波が届きにくい場所では不安定になることがあります。
パートナー回線エリア：
- auのネットワークを利用するため、広範囲で安定した通信が期待できます。
- ただし、楽天回線からパートナー回線への切り替わり時や、その逆の切り替わり時に、一時的に通信が途切れる、または不安定になるケースが稀に報告されています。これは、ネットワークのハンドオーバー（基地局間の切り替え）によるものです。
特定の環境での課題：
- 大規模なイベント会場、災害時など、一時的に通信が集中する環境では、楽天回線、パートナー回線問わず、通信速度の低下や安定性の欠如が見られることがあります。これは大手キャリアでも同様に発生する可能性のある事象です。

■ 通話品質

楽天モバイルの通話サービスは、主に「Rakuten Link」アプリを利用します。

Rakuten Linkアプリ経由の通話：
- 国内通話が無料で利用できる点が最大のメリットです。
- VoLTE（高音質通話）にも対応しており、通常は大手キャリアと遜色ないクリアな音声品質が提供されます。
- しかし、Rakuten Linkはデータ通信を利用したIP電話の一種であるため、インターネット回線の状況に左右されます。
  - まれに、電波状況が悪い場所や通信が混雑している時間帯では、音声が途切れる、遅延する、ノイズが入るなどの問題が発生する可能性があります。
  - 緊急通報（110番、119番、118番）やフリーダイヤル、ナビダイヤルなど、一部の電話番号には発信できない場合があります。これらの番号には、OS標準の電話アプリから発信する必要があります（有料）。
OS標準の電話アプリ経由の通話：
- Rakuten Linkアプリを使用しない、OS標準の電話アプリからの発信は、30秒あたり22円（税込）の通話料がかかります。
- こちらの通話品質は、大手キャリアの通話品質とほぼ同等で、安定しています。

📝 楽天モバイルのメリット・デメリット総まとめ

ここまで見てきた情報を踏まえ、楽天モバイルのメリットとデメリットを改めて整理しましょう。

【メリット】

月額料金が圧倒的に安い：
- データ利用量に応じて料金が変動するワンプラン制で、月額1,078円（税込）から利用可能です。
- データ利用量が少ない月は安く、多く使った月でもどれだけ使っても月額3,278円（税込）で済むため、料金を気にせず使える安心感があります。
データ使い放題：
- 楽天回線エリア内であれば、データ通信量が無制限で使い放題です。動画視聴、オンラインゲーム、テザリングなど、データ容量を気にせず楽しめます。
- 「Rakuten最強プラン」により、パートナー回線エリアでもデータ容量制限が撤廃され、実質的に全国どこでもデータ使い放題に近い感覚で利用できます（ただし、パートナー回線エリアでは速度制限の可能性あり）。
契約期間の縛りなし・解約金なし：
- いつ解約しても違約金や契約解除料が発生しないため、気軽に契約・解約ができる点が大きな魅力です。
- お試しで使ってみて、自分の生活圏に合わなければすぐに解約できるため、リスクが低いと言えます。
Rakuten Linkアプリで国内通話無料：
- 専用アプリ「Rakuten Link」を利用することで、国内通話が無料でかけ放題です。通話料金を気にせず、長時間の通話も楽しめます。
ポイント還元やキャンペーンが豊富：
- 楽天グループのサービスであるため、楽天市場での買い物や楽天カードの利用など、楽天経済圏との連携が強く、ポイント還元や様々なキャンペーンが頻繁に実施されています。
- スマホ料金の支払いでも楽天ポイントが貯まり、貯まったポイントを支払いに充てることも可能です。
テザリングも無料・無制限：
- 楽天回線エリア内であれば、テザリングもデータ容量無制限で利用できます。外出先でPCやタブレットをインターネットに接続したい時に非常に便利です。

【デメリット】

一部エリアや建物内で電波が弱い場合がある：
- 基地局整備は進んでいるものの、大手キャリアと比較すると、まだ電波の届きにくい場所（特に地下、高層ビルの奥、地方の山間部など）が存在します。
- パートナー回線が利用できるとはいえ、接続状況によっては通信速度が低下する可能性があります。
パートナー回線エリアでは速度制限がかかる場合がある：
- 「Rakuten最強プラン」で容量制限は撤廃されましたが、パートナー回線エリアでの利用時は、ネットワーク混雑時などに最大1Mbps程度の速度制限がかかる可能性があります。
- これにより、動画視聴などが快適にできない場合があるため、注意が必要です。
iPhone利用時は一部機能が制限されることがある：
- 楽天モバイルの独自機能（「国際通話かけ放題」など）や、一部のキャリア設定（緊急速報メールの受信設定など）において、Android端末と比べてiPhoneでは制限がある場合があります。
- また、iPhoneのモデルによっては、楽天回線に完全対応していない場合もあるため、事前に動作確認端末リストを確認する必要があります。
Rakuten Linkアプリの通話品質が不安定な場合がある：
- データ通信を利用するため、電波状況やネットワークの混雑状況によっては、通話の途切れや遅延が発生することが稀にあります。
- 緊急通報など、一部の特殊な電話番号にはRakuten Linkから発信できない点も注意が必要です。
海外ローミングは有料：
- 海外でのデータ通信は、月2GBまでは無料で利用できますが、それ以上は有料となります。大手キャリアの海外ローミングプランと比べると、無料枠が少ないため、海外での利用が多い方は注意が必要です。

🏁 まとめ：楽天モバイルはあなたのスマホライフに合うか？

楽天モバイルは、かつての「格安SIM」から「第4のキャリア」へと進化し、そのサービス内容は大きく変化しました。特に「Rakuten最強プラン」の登場により、料金の安さとデータ使い放題の魅力はそのままに、つながりやすさと通信品質が飛躍的に向上しています。

料金の安さ：月額1,078円（税込）から利用でき、どれだけ使っても3,278円（税込）という料金体系は、他のキャリアにはない圧倒的な魅力です。
データ使い放題：楽天回線エリア内はもちろん、パートナー回線エリアでもデータ容量制限が撤廃されたことで、実質的に全国どこでもデータ容量を気にせず使えるようになりました。
つながりやすさ：サービス開始当初の課題は大きく改善され、人口カバー率は99%以上。パートナー回線により、多くの場所で安定した通信が可能です。
通信品質：都市部の楽天回線エリアでは十分な速度と安定性を提供しますが、一部の建物内や混雑時、パートナー回線エリアでは速度が低下する可能性もまだ残されています。

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