【貯蓄なんて虚しいだけ】アラサー会社員が1年で給料のほとんどを貯金しても意味ないことに気づいた話

「貯金」というと「将来のために必要」「安心感が得られる」「お金があれば幸せになれる」など、ポジティブなイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。

しかし、この記事ではあえて言います。

「1年で数百万円貯めても、実は意味がない」という現実に気づいてしまったアラサー会社員の話をお届けします。
この記事を読めば、ただ貯金をするだけでは幸せになれない理由と、もっと有意義なお金の使い方について考えるきっかけになるはずです。

1. 節約生活の現実：楽しくない日々

1年間で数百万円を貯めるためには、それなりの節約生活が必要です。例えば、毎月の手取りが25万円だとすると、1年間で200万円以上貯めるには、月に約17万円以上を貯金に回さなければなりません。つまり、生活費は月8万円程度に抑える必要があります。

節約生活の実態

飲み会に行けない：友人からの誘いに行くかどうかいちいち悩む、「また今度ね」が口癖に。
旅行も微妙：格安バスやカプセルホテルを駆使しても、費用ばかり気にして楽しめない。
買い物も我慢：欲しいものを見つけても「今は我慢」と自分に言い聞かせる。

節約生活を続けると、まるで楽しいことがない人のような生活を送ることになります。
確かに貯金額は増えますが、「楽しい思い出」や「充実感」はどこへ行ったのか？」と疑問を抱くようになるのです。

2. 高収入の人は頑張らなくても貯まる現実

一方で、年収が高い人はどうでしょうか？例えば、手取りが500万円の人と700万円の人を比較してみます。生活費が同じ200万円だと仮定すると、以下のような差が生まれます。

手取り年収	生活費	可処分所得（自由に使えるお金）
400万円	200万円	200万円
800万円	200万円	600万円

この場合、手取りは2倍ですが、可処分所得は3倍になります。
つまり、高収入の人は同じ生活をしていても、自由に使えるお金が圧倒的に多いのです。

また、仮に生活人は別に200万円を趣味に使ったとしても、可処分所得は400万円となります。
より豊かな生活をしてもなお、可処分所得は2倍です。

高収入の人の現実

もちろん、高収入の人は責任の重い仕事やストレスの多い環境で働いていることが多いです。そのため、ストレス発散のために散財することもありますが、
それでも「節約ばかりの生活をしなくてもある程度貯金できる」というのが現実です。

3. 元金が増えてくると貯金の意味が薄れる

貯金を頑張って増やしても、ある程度の元金を超えると、追加で貯めたお金の効果は薄れていきます。例えば、頑張って節約して一年で500万円ためた場合、利回りがどれくらい増えるかシミュレーションしてみましょう。

投資のシミュレーション

インデックス投資（年利7～9%の場合）

3,000万円 × 7% = 210万円
3,500万円 × 7% = 245万円
→ 差額：35万円

国内高配当株（年利3%の場合）

3,000万円 × 3% = 90万円
3,500万円 × 3% = 105万円
→ 差額：15万円

このように、元金が3,000万円を超えると、追加で貯めた500万円の影響はそれほど大きくありません。

むしろ、頑張って節約したとしてもそこまで利回りは変わらないことになります。

4. 節約生活の虚しさ：何が楽しいのか？

節約生活を続けて貯金を増やしても、日々の生活が楽しくなければ意味がありません。

仕事が終わって帰宅し、ゲームをして動画を見て寝るだけの毎日。（正直筆者は結構好きですが）
そんな生活も数年・数十年続けていると、次第に「何のために生きているのか？」という疑問が湧いてきます。

節約生活のデメリット

メンタルが病みやすい：楽しみが少ないため、ストレスが溜まりやすい。
健康を害する可能性：食費を削りすぎて栄養が偏る。
人間関係が希薄になる：交友関係にお金を使えないため、孤独感が増す。

例えば、破滅的に面白いVRゲームが登場すれば、家に引きこもる生活も楽しくなるかもしれません。しかし、現実はそう甘くありません。「もやしばっかり食べて節約しても、何のために生きているのか分からない」という状態に陥るのです。

メンタルの健康も大切

節約生活を続けると、ストレスが溜まりやすくなり、メンタルの健康を損なうリスクもあります。無理な節約は、心の健康を犠牲にする可能性があることを忘れてはいけません。

5. 結局、バランスが大事

最終的に大切なのは、「貯金」と「生活の満足度」のバランスです。自分が必要だと思う月々の投資額を逆算し、その額を引いた残りで生活を楽しむことが重要です。

今を重視する人：基本的に今欲しいものやりたいことに自由に使い、
最低限の額だけは自動引き落としでつみたて投資設定をしておく
将来を重視する人：満足できる額（限界から数歩手前）を積立投資設定をして、
残りの額はなるべく好きなことや無駄なことに使ってみる努力もする。

どちらを選ぶにしても、自分の価値観やライフスタイルに合った方法を見つけることが大切です。
人と比べて全然資産が増えないことを悩むのではなく、
自分の決めた目標を目指しながら、心と体の健康を維持しつつ、自分なりの幸せを追求できているかを考えたほうがいいかもしれません。

まとめ

1年間で数百万円を貯めたり、高い貯蓄率を達成することは、確かに素晴らしいことです。
しかし、その過程で自分の生活の楽しさや満足感を犠牲にしてしまうと、何のために貯めたのか分からなくなります。お金はあくまで手段であり、目的ではありません。
自分にとっての「ちょうど良いバランス」を見つけることが、幸せな人生を送るための鍵です。

私も高いマットレスを買ってよく眠れるようにしたり、
食洗器やドラム式洗濯機など使うべき時にしっかりお金を使った結果
生活の質(QOL)の向上を感じています

皆さんもぜひ自分に合ったお金の使い道を探してみてください！